「農協は農村や農家に張り付いて人の息づかい、人との関係を築いてものづくりをしなければいけない。農業を再生して金融業が農業に金を出そうというような時代になるためにも、ＪＡは大胆に改革しなければならない」と、地方財政再建の観点からＪＡに対して辛辣な意見も。先ごろ開かれた農協愛友会総会で、「いいものを作れば売れるという時代ではなくなり、商売のノウハウを培った人がしっかりしたビジネスモデルを構築していかなければならない。農業協同組合は元来商売や利益を追求するために組織されたものではないが、時代に沿った変革が必要だ」という持論を展開した。地方財政を立て直す道を模索し、全国20ヵ所ほどの中山間地や限界集落を取材研究した経験から、平成19年4月に岩波書店から『金子勝の食から立て直す旅　大地発の地域再生』を出版した。関係著書やテレビ番組への出演も多い。専攻分野は制度経済学、財政学、地方財政論。（記事参照）