「日韓の農業には担い手不足、海外からの安価な食品の流入、食卓の西洋化という3つの共通点がある。逆に相違点としては、韓国は品種が少なく栽培されている作物のほとんどが日本原産種であること、流通の寡占化が進み生産者が市場に買い叩かれていること、消費者の趣向が日本と違い地場産品や顔の見える品目などに興味が無いことだと思う。また韓国では中国産加工品への不安から、親環境農産物の人気が高い。日本に比べて食品の値段は高く、安心・安全に対する意識は非常に高い」と、ジャーナリストの目から見た日韓の違いと共通点について語った。京都外大卒業後、韓国延世大学に留学。韓国系商社のハンファ・ジャパンや船井総研などを経て独立し、農業関連のフリージャーナリストとなる。茨城大学農学部非常勤講師で、食料・農業・農村政策審議会食糧部会臨時委員にも。