「いろいろな国のスタイルが入り混じる料理スタイルが世界中で流行しており、食文化に境界線を引くのが困難となった。しかしニューヨークの料理学校では日本人の有志が日本料理を教えたり、フランスではダシという単語がそのまま通じたりと、日本食にはまだまだ伝統の力がある」。米国サンフランシスコ在住。米国で日本食レストランを35年以上経営し日本食を普及させたことが評価され、6月20日に第3回日本食海外普及功労者農水大臣賞を受賞。「80年代のスシブームで日本食レストランが激増したが、バブルが崩壊して在米日本人がいなくなり職人不足になった。このままでは海外で正しい日本食が紹介されなくなる。日本料理の正しい知識を持った職人が必要だ」と、海外での日本食文化のさらなる発展への不安を語っている。(関連記事)