平成13年の理事長就任後、「負の遺産は一掃する」との決意で不良債権処理に全力を挙げた。全国のJAバンク支援制度の発動に頼ることなく県内処理を遂行。「職員の意識改革、JAとの関係構築」を重視し組合員・利用者の信頼崩壊を回避した点も受賞にあたって高く評価された点だ。
再建後は「地域貢献」を掲げ、県行政、地銀との連携に取り組み、県内農業生産者と加工・流通業者との「ビジネスマッチング」や子育て支援団体への協力など、新たな系統金融事業の役割発揮に力を入れている。「農協の仲間から贈っていただく賞。感激でいっぱい。これは仲間の支えがあってこそのことだった」と話し、「今までがむしゃらにやってきたことをさらにもっと高めて地域におけるJAバンクの存在感を高めていきたい」と決意を新たにしていた。