北川氏の農協運動は昭和32年石川県経済連がスタート。以来51年間、農家組合員の営農と生活の向上、系統経済事業の発展に尽力してきた。肥料・農薬自主推進体制を背景に低コスト肥料の供給をめざし、全国的にも早い段階で石川県くみあい肥料(株)(BB肥料製造)を昭和53年に創設したのは「経済連時代の特に思い出すこと」。
経済連常務在任中の平成6年に地元JA松任の理事にも就任。JAが多額の資金運用損失を出して極度の経営不振に陥り執行部が総退陣した平成10年、再建への手腕を期待され、経済連常務のあと就任していた石川県くみあい肥料社長を辞し組合長に。損失発生から8年後の18年度決算で累損を解消、自己資本比率 14%に達し再建を成功させた。今後とも「地域ぐるみの活動を基軸に地域の磁石としての役割を担っていきたい」と語った。