「世界的には普及している遺伝子組み換え農作物(GMO)だが、日本では拒否姿勢が目立つ。07年現在では世界23ヶ国で1億1430万haもGMOが栽培されていて、中国や韓国でも国をあげて研究を支援しているが、日本では予算額はなかなか増えない。やはり食に関する技術にはナーバスになりがちだ」と、メディア向けのGMO研究説明会で語った。GMOは1973年に本格的に研究が始まり35年が経ったが、いまだ日本では人への影響について十分に検証されていないことから消費者の拒否反応は根強い。しかし一方、世界的な食料危機を背景にGMOへの期待は高まりつつある。「開発者としてさらなる努力をし、今後も消費者へ正確な情報を発信することで、GMOへの拒否姿勢を変えていきたい」と語った。(関連記事)