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【大塚化学ホールディングス (株)専務取締役】
梅津憲治

 一般に、「農薬や残留農薬のリスクあるいは安全性を国民に正しく理解していただくためには科学的、客観的な事実をわかり易く伝えることが極めて重要です」と、このほど行われた東京農大の公開セミナーで講演した。テーマは『消費者との対話-農薬の安全性を如何に説明するか-』だった。農薬の安全性について、特に農薬が微量に残留する作物や食品を摂取することに由来する人の健康影響に関するリスクについて、長年の安全性啓蒙活動を通じて浮かび上がった課題と、有効と思われる説明方法を解説したもの。「如何に多くの国民にどのような方法で接触し、農薬のリスクを説明し理解していただくかは、農薬のリスクコミュニケーションを進めるうえ...

 一般に、「農薬や残留農薬のリスクあるいは安全性を国民に正しく理解していただくためには科学的、客観的な事実をわかり易く伝えることが極めて重要です」と、このほど行われた東京農大の公開セミナーで講演した。テーマは『消費者との対話-農薬の安全性を如何に説明するか-』だった。農薬の安全性について、特に農薬が微量に残留する作物や食品を摂取することに由来する人の健康影響に関するリスクについて、長年の安全性啓蒙活動を通じて浮かび上がった課題と、有効と思われる説明方法を解説したもの。「如何に多くの国民にどのような方法で接触し、農薬のリスクを説明し理解していただくかは、農薬のリスクコミュニケーションを進めるうえで大きな課題であり、同時に農薬の有用性について国民に正しい理解をもっていただくことが大事」だと強調する。同氏のエネルギーは1歩も2歩も、より消費者に「接触」しているのではないかと思える。

(2008.08.29)