高知県では8月24日に3200人が集まって、農業危機突破高知県生産者大会を開いた。これは県連やJAが主催したものではなく、生産資材の高騰をうけ経営が困難になっている農業者が自主的に集まって開いたもので、これほどの大人数が集まったのは記憶にない。それだけ園芸農業は危機的な状況にある。
重油が1Lあたり1円値上がると、高知県全体で1億円の経費増になり、実に4年間で80億円の負担増となっている。平成19年度のデータをもとに20年度の10aあたりの所得を予想すると、ピーマンで107万円減収、ミョウガで125万円減収となるが、19年度の収入が130万円だったので今年の所得は1ケタになるかもしれない。もう離農するしかないところまで来ている。農家は自助努力を惜しまないし、JAも支援してくれるが、もはや国の支援に期待するしかない。全国の園芸農家が農業を維持できるように経営安定緊急対策を講じてもらいたい。(関連記事)