「私たちの農協には現在80件ほどが加盟しているが、毎月どこかが辞めている。平成20年になってから、熊本だけで24軒の酪農家が辞めていった。しかも高齢化で辞めていくのではなく、40才ぐらいの若い人たちが、もう限界だと辞めていく。若い後継者が育ってきているのに、酪農を続けることができない状況になっている。私の牧場でも30歳の息子が5年前に就農したが、息子に給料が払えず、エサも買えない状況だから、増産もできない。もう乳価をあげるしか方法がない。」 夫や長男らとともに酪農業を営み、酪農教育ファームの認証を得て地域の小学校などとの交流活動も盛んに行っている。9月10日の中酪の緊急会見では婦人代表として、涙ながらに窮状を訴えた。「女性が元気にならないと農業は楽にならない。女性が、農業が、日本が元気になれるような乳価にしてほしい。」(関連記事)