仕事始めの5日、JAグループ全国機関賀詞交換会であいさつ。昨年、続発した食品偽装事件、地震などの自然災害と米国発金融危機で国民に不安が広がっているが「JAグループはその不安を解消するために貢献できる力を持っている」として、農業の担い手支援と安心・安全な農産物の提供、高齢者支援などJAは社会貢献と地域経済の一環を担っていると改めて強調。厳しさが予想される経営環境だが、担い手に出向く事業と、減量経営から脱却して各事業が相乗効果を発揮するような取り組みで組合員と地域住民の信頼を得ることが必要だとした。とくに市場原理だけでは解決できない問題をJAグループが協同の力で乗り越えることが期待されており「行き過ぎた市場原理は社会にゆがみを生んでいる。今こそ協同組合の出番。自らの組織の存在意義に自信と誇りをもって仕事を」と呼びかけた。