「昨年2月の第1回環境保全型農業シンポジウムは主に微生物防除剤、微生物農薬の知名度を高めるといったことを目的としていたが、今回はそこから1歩踏み込み、いかに使ったらより効果的な成果が得られるのか、いかに総括的な精査が得られるのかを議論する機会としたい」と3月3日、東京都墨田区の江戸東京博物館で開催した『第2回環境保全型農業シンポジウム』で挨拶した。今回のテーマは「IPM(総合的病害虫・雑草管理)の実践と微生物防除剤」。注目されているテーマだけに農水省をはじめ全国から関係者多数がつめかけ、先進的な地域事例や上手な使い方などの報告に聞き入っていた。IPMへの取組みも微生物利用も長い道のりかも知れないが、それだけに、いっそう関係者の連携を密にした、地域に根ざした普及展開がのぞまれる。