日本の若者が農村に残らないのは農業に魅力がないからとし、魅力とは「やはり“利益”です。都会で働いたら月給30万円ほどがもらえるのに農業では10万円か15万円です。これでは魅力がありません」と指摘する。田岡氏はパラグアイ共和国の駐日特命全権大使。日本生まれの海外移住者で駐日大使となったのはこの人が初めて。パラグアイ人でないと大使になれないため日本国籍を離脱して祖国に赴任した。心の中に２つの祖国を持つ。本紙が企画した加藤一郎ＪＡ全農専務との対談では日本農業の現状を憂えて「政策的に都会の暮らしと同じような魅力ある農業を育てていく」ことが必要、などと語った。また南米のジャングルを切り拓いた入植当時の苦闘を振り返り、日本人としての相互扶助や“気概”を強調した。（詳細は「特別対談 駐日パラグアイ大使・田岡功氏と語る」を）
