「学会活動をできるだけ目に見える形で、かつ円滑に実施することにより、会員の皆様の要望や期待に応えていきたい」。農薬や関連化合物に関する基礎的知見の集積を通した農薬科学の発展などを目的とし活動している日本農薬学会(1975年設立)の第18期(09年4月〜11年3月)会長に選出された。筑波大大学院生命環境科学研究科教授。食の安全性に多くの関心が寄せられているが、「爆発的な人口増加にともなった食糧危機が懸念されながらも、将来を見据えた十分な量の確保という議論はあまりでてきていない」と、今日の議論を憂う。「農薬科学のさらなる発展をはかり、農薬に関する科学的知見のいっそうの蓄積、さらには正しい理解の促進に向けて尽力したい」という。