「世界で最高レベルの機能をもつ先端農薬・生活環境薬剤を創出する創薬型企業の構築に向けて、新たな価値の創造に取組んでいく。今後も、いっそうの製品ラインアップの充実とグローバルな事業展開を加速させることで、世界のマーケットにおいてプレゼンスのある創農薬メーカーを目指したい」と４月23日、社長就任に当たり本紙のインタビューに答えた。新会社は、原体開発に強みをもつ三井化学と業界屈指の営業基盤を誇る三共アグロが完全統合し誕生した。シナジー効果の最大化を目的に、三井化学グループのコア事業としてさらなる企業価値の向上を目指している。本体の三井化学は、さらなる成長を目指した『グランドデザイン』を策定し、三井化学アグロにおいては2015年の売上650億円が目標として掲げられているが、人、パイプライン、顧客重視路線の財産は、十分すぎるほどこの数値を引き寄せている（記事参照）。