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【BASC理事長】
原 耕造氏

 田んぼの生きもの調査を主催している生物多様性農業支援センター(BASC)の理事長。9月16日のJA全農環境SR活動報告会で生きもの調査の意義について語った。

 「田んぼの生きもの調査は参加しないとわからない。農家のおばちゃんも、自分の田んぼに入って調査することはほとんどないし、実際にやると99%の人がはまる」と、生きもの調査の面白さについて紹介した。
 「これからの水田の価値は、コメの品質や収量だけでなく、生物多様性によって評価されるべき。これまで農業は“業”の部分、つまり生産性・品質向上や規模拡大での食糧生産など、99%が金の単位でやってきた。これからは“農”の部分、つまり命を育み季節を感じることなど、命の生産を中心にしなければならない」と話す。BASCでは今秋から「田んぼ市民運動」を展開し、環境保全型農業をさらに推進していく。

(2009.09.28)