「抵抗性誘導剤の作用機構研究の進展は、植物の機能を利用する新しい薬剤の創製や新しい防除方法の確立に結びつく可能性が高い」と語る。
1947年北海道生まれ。岩手大学卒。近年、植物自身の自然免疫機能を利用して病害を防除する薬剤に注目が集まっている。これが「抵抗性誘導剤」および「プラントディフェンスアクティベーター」といわれるものだ。農薬の中には、植物の防御システムを活性化することのできる薬剤がある。防御システムが活性化されると植物は病原菌感染に対する抵抗力が強くなり、結果として「感染が回避される」という。同氏は、「この分野の研究が、農業現場でいっそう活用される」ことを期待している。
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