松本さんは2001年に設立した障害者向けの福祉施設で体験農園を始めたが、それは子どもたちに地域の味を伝えたい、農業の大切さを多くの人に伝えて農業応援団を増やしたい、という、2つの理由からだった。
「農業は楽しいけれど、なかなかお金にできない。価格を自分で決められない」という悲しさから、『家の光』の記事を参考にハーブ、梅干し、味噌漬け・・・とさまざまな加工品をつくり販売し、郷土料理や旬のものを使った食文化の大切さを伝えてきた。
「愛読暦は40年。読めば読むほどお得になることに気づき、今では家に届いたらすぐに項目別にラベルを貼り、1年経ったらファイルに綴じている。家の光家計簿のおかげで借金ゼロの経営も達成した」という松本さんは、「みなさん、それぞれの場所で農業の大切さを伝えよう。『家の光』を辞書として、バイブルとして」と呼びかけた。
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