JAあづみがめざしてきた福祉活動は「人と人とが寄り添いながら当たり前に暮らしていける」地域の協同福祉だ。JAが中心になって組合員や地域の人たちの気持ちをまとめて活動し、それがJAの事業にも結びつけば生活福祉活動の存在理由がはっきり見えてくるのではないかと考えた。
平成2年に「住み慣れた地域で生き活きと暮らす、地域に独りぼっちをつくらない」をモットーに始まった女性部の在宅介護サービスの助け合い運動が毎月24カ所で、6000人が参加するまでに発展。JAに過度に依存しない会員組織の自主的な活動の仕組みづくりで女性部や助け合い組織の会員をリードしてきた。
【略歴】
(いけだ・ようこ) 昭和43年鯉渕学園卒業。昭和43年あづみ農業協同組合に生活指導員として入会、平成3年JA長野中央会へ出向、平成12年JAあづみ総務開発事業部福祉課長、平成18年JAあづみ退職後、引き続き主に助け合い活動、元気高齢者活動、「生き活き塾」など生活活動を担当。
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