規格外品の加工に着手し、平成9年には商品化できないサトイモを使い、JA、農業改良普及センター、酒造会社と協力して里芋焼酎「やまじごろし」を醸造し、2年後には山の芋焼酎「うまの風」も販売しJAうまの特産品となった。
また食農教育に力を入れ、平成17年に市内学校給食への地元産エコ認証米の完全供給を実現。今では減農薬・減化学肥料の学校給食米「うまそだち」を生産者やJAが一体となって生産している。
平成19年には、県農協中央会会長に就任。「決めたことは必ず実行・実践する」を信条にさまざまな問題に着手し、中でも担い手問題では県JAグループで「育成総ぐるみ運動」を展開し、多様な担い手確保に向けて実績を上げた。その一方で、余暇を見つけては農業に汗を流しており、「一農業人として農業・農協を通じて生産者、消費者とともに農協運動に邁進」している。
【略歴】
(いしかわ・みちし) 昭和12年愛媛県宇摩郡土居町生まれ。愛媛県立小富士高校中退。50年土居町農協監事、53年土居町農協理事、62年土居町農協専務理事、平成5年土居町農協代表理事組合長、8年うま農協へ合併代表理事専務、13年うま農協代表理事組合長、15年うま農協代表理事組合長(川之江市農協と合併)、19年愛媛県中央会会長、19年愛媛県厚生連代表理事会長、19年全国厚生連経営管理委員、20年(社)家の光協会監事、現在に至る。
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