昭和54年、創業者4人で立ち上げた農事組合法人「六星生産組合」は、平成19年に株式会社化。経営面積135haのうち水稲が122haで、正社員29人の平均年齢は33.3歳と非常に若い(ともに22年4月現在)のが特徴だ。
「農業の基本は農地であり、地域である。これを守れば、企業でも誰でも農業をやっていい」との考えから、地域外からでもいいのでやる気がある人と一緒にやりたいと、社員は四大生を中心に採用している。
現場での最大の課題を「大規模経営者の後継者がいないこと」という北村氏。「農家も農協も次世代の人たちをどうするか、を考えていない」と感じている。しかしJA出資型の農業法人については、「生産するために人員を出すのは農協の役割じゃない。なぜなら農協の職員は、農業をやりたくて農協に入ってきたわけではないから」だといい、成功しないだろうと述べた。
また農協との関係で避けて通れない問題として「金融の問題」などをあげた。