3か年計画のメインテーマ「国産農畜産物の販売力強化」について宮下氏は、「各品目ごとに具体策を策定していくが、コメは県産ブランド中心の販売で、青果物も県段階で市場にどう対応していくのかということがあるので、全農として統一的に何かできるかと問われれば、なかなか難しい。しかし、生産者が価格の低迷などで苦しんでいる時代に、これこそが経済事業を担う全農が果たす役割だと考え、この目標を掲げた。簡単に結果が出るものではないと思うが、自ら叱咤してやっていかなければならない」と、強い決意を語った。
生産者の手取り確保については、「日本の農業を大事にしなければいけないという国民的理解は高まってきていると思うが、そのための具体的な行動や、高くても自国産を守るという国民的コンセンサスが醸成されているとは言い難い状況だ」と、現状の課題を述べている。