JA斐川町は島根県東部の穀倉地帯だ。今年は猛暑の影響で、一等米比率が過去にないほど落ち込んだ。「農政以前に温暖化の問題が大きい。今年の斐川町の平均気温は、20年前の鹿児島と同程度。20年前の斐川町の気温は、いまや青森県と同じぐらいだ」と現状を述べた。JAでは「脱コシヒカリ」を掲げ、暑さに強い品種の開発をすすめているという。
低迷する米価については、これまでの民主党農相が「(戸別所得補償制度によって)需給が引き締まるので、価格対策はしない」と繰り返し主張してきたにも拘らず結果がそうなっていないことを指摘し、「国として生産調整未達成県への厳格な対応が必要ではないか」と要望。また戸別所得補償制度について「理念は素晴らしいが、財源はどうするのか」と疑問を投げかけ、「ある程度の価格政策を講じるべきだ」と提案した。