「製造業も農業も、ものづくりの基本は同じだと思う。農業の場合は直接的には遺伝子情報があり、これが自己組織化により、自ら作物になっていく。それを助けるために、人はほ場整備の設計する。
要は、ほ場を管理し、作物を管理・収穫し、お客にまでつなげる付加価値の流れ、つまり設計情報の「良い流れ」をどうつくるかが日本農業の課題ではないか」と述べ、「優秀な農家は優秀な技術者だが、顧客までの良い流れを作るのが下手ではないか。ターゲット顧客のニーズを明確にすれば「流れ」も見えてきて価値を認めてくれる。顧客までの良い流れを作るのがJAグループの存在意義ではないか」と顧客のニーズに応じた勝負のできる農場をどれだけつくっていけるかがポイントだと指摘した。