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【JA馬路村 代表理事組合長】
東谷 望史 氏

 「馬路村はもともと林業の村。それが衰退し組合員が生活していくうえで農協は何を作ってどう売っていったらいいかを考えた」。全国有数のユズとその加工品の産地として、有名な高知県馬路村。6次産業化の先駆的事例と言われるが、「私たちの農協が小さかったからできたのではないかと思う」と秘訣を語る。

 「生き残ろうという必死の思いのなかで小さなスタートを切り、それで組合員が一生懸命がんばってついて来た。農協もそれに答えるためにがんばって売る、商品を開発する、職員も雇うという積み上げを繰り返しやってきた」と、産地を築くための活動について振り返った。
 JAは村に雇用も生んだ。村から町へ、というのが一般的な人の流れだが馬路村では、町から山へ、となっている。
 「今は村で働く若い人たちの結婚ラッシュです。ただ、そのパートナーが高知市在住だったりするので、その2人が村のなかでこれからも住んでもらえるような環境整備もJAとしての課題だ」という。
 東谷氏は平成17年に第27回農協人文化賞一般文化部門を受賞している。

JAは地域の生命線 JA馬路村

(2011.02.09)