世界90カ国で事業展開しているシンジェンタ社には、世界各国のビジネスの状況が刻々と伝わってくるという。その中には、「日本は不思議な国だという声がある。農地があってもそれを使っていない。世界では時々刻々と農地が減っており、また緑の革命の結果、土はだめになり水も不足し農業ができなくなっている。そんななか、農地を休ませている先進国はない」と、世界から見た日本農業の現状について述べた。
食料安全保障の確保には国の存亡がかかっている、と強調した村田氏。「間違っても日本の国民に農産物を供給できないような国にする方向に持っていくことはあり得ない。その意味で我々は、日本人としての誇りを持ってがんばる時期が来ているんだと思う」と述べ、そのために「JAガンバレ! と心から言いたい」と、JAグループにエールを贈った。