河野さんはＪＡ宮崎中央青年部国富支店の所属。平成17年９月６日、同地区に上陸した台風14号によって地域一帯東京ドーム100個分の面積が水没したが、盟友の支えあいがあり復興できたという。
その恩返しとして、ＪＡと地域でともに取り組む「活性化委員会」に入り、「青年部の活動を盛り上げることを決断した」。そこで国富支店とＪＡ職員との対話集会を企画し、１人１問でアンケートを取ったところ「200以上の要望、提案、指摘などが集まり、普段決して表に出てこない熱い感情が込められており、『何か、とんでもねーことしよっちゃねーか』と不安になり焼酎を飲まないと眠れない日々も続いた」という。
対話集会は予定時間を大きく越えて激論の場となったが、「お互い本音を語り合った分、今まで以上に打ち解けて、本来のあるべき姿に戻れる場となった」と、その成果を紹介した。
全中会長賞を受賞し、「宮崎では口蹄疫、鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火など近年大変なことばかり起きるが、そのたびに全国の盟友が支援してくれる」と改めて感謝の気持ちを述べ、受賞の喜びを語った。
