平成16年の夏の猛暑をうけて、同青年部では「俺たちで異常気象をなんとかしよう!」と、食農教育に環境活動をプラスした地域活性化プロジェクト「ひまわり栽培から食と環境を考える」に取り組んだ。ヒマワリの種をまいて、地域の子どもたちと交流しながらヒマワリ油を搾ろうという活動だ。
初年度の成功を受けて、2年目には地元の役場から「めざみの里協議会」に青年部として参加してほしいなどの反響もあった。
発表タイトルの「3つの『わ』」というのは、「青年部と地域の絆という『和』、資源循環の『環』、ヒマワリを通じて子どもたちや地域住民に笑顔を生み出す『笑(わ)』」を意味する。食農教育と環境活動をめざしたものが、いつの間にか地域活性化につながっていったのである。
活動6年目となる22年には、最上川の上流の水質や森林の保全活動にも積極的に乗り出した。発表者の浅野さんは、「環境活動に終わりはない。昨年から始めた森づくりを通して、環境循環という4つ目の『わ』をつくっていきたい」と受賞の喜びを語った。