雪の利活用について、「キャベツなどの雪下野菜は、作業は大変だが糖度が高くて美味しいと評判だ。ほかにも、地域ブランドの南郷トマトは雪を利用した雪室で予冷して出荷している。常に硬く、色ツヤがよく、通常品と比べて棚持ちもいいし、何より環境にもやさしく省エネにもなっている」と現状を紹介し、今後も雪を使って有利販売を展開したいと述べた。
JAの営農事業の取り組みについては、「なかなか専門で大規模な経営ができず、自家消費用のみ栽培しているような組合員にもお金を得てもらって“生きがい”を感じてほしい」という。その対策の一環として、地域の人口が少なく直売所運営が難しいため、「少しでも家庭菜園の面積を増やして、それを首都圏のスーパーへ毎日送ろう、という産直販売」を7、8年前から始めた。現在、76店舗に出荷し、会員数も年々増えて300人ほどいるという。