TPP問題への農業者以外の国民の関心が薄い点について「農業は農産物販売による経済効果だけではなく、豊かな景観や涵養機能、防災機能などで恩恵を与えているということを、国民にわかってもらいたい。近い将来、カリフォルニア米を食べながら日本の荒れ果てた自然に遭遇して、ようやく農業が生活にもたらしていた役割に気がつく…という矛盾したことが現実に起きるのではないか。
TPPは消費者にも20カ月齢以上の輸入牛肉や遺伝子組換え作物、残留農薬など、アメリカ基準の規制緩和による影響や被害が出てくると思う。そのことが消費者に伝わるように私たちが声をあげて一生懸命呼びかけていきたい」と考えを話した。