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【JA糸島(福岡県)青年部長】
古家 貴喜 さん

 本紙青年大会特集号ではTPPをテーマにJA糸島青年部での座談会を企画した。席上、古家さんは「TPP参加は日本に悪い影響を及ぼすとしか思えないが、どう日本に具体的な影響が出るのか、実際のところはわからないので歯がゆい思いです」と本音を語った。

 TPP問題への農業者以外の国民の関心が薄い点について「農業は農産物販売による経済効果だけではなく、豊かな景観や涵養機能、防災機能などで恩恵を与えているということを、国民にわかってもらいたい。近い将来、カリフォルニア米を食べながら日本の荒れ果てた自然に遭遇して、ようやく農業が生活にもたらしていた役割に気がつく…という矛盾したことが現実に起きるのではないか。
 TPPは消費者にも20カ月齢以上の輸入牛肉や遺伝子組換え作物、残留農薬など、アメリカ基準の規制緩和による影響や被害が出てくると思う。そのことが消費者に伝わるように私たちが声をあげて一生懸命呼びかけていきたい」と考えを話した。

(関連記事  「糸島水田農業の若手担い手『TPPを語る』 働き盛りの10年後はどうなる?! TPPの不安」 )

(2011.03.28)