塚原さんはオリンピックの金メダルを披露しながら、メダル獲得に至った苦労や達成感について語った。
当時、世界初の技となる鉄棒の「月面宙返り(ムーンサルト)」など独創的な大技は体操競技を離れてトランポリン遊びから思いついたという。「自分の欠点を乗り越えるためのヒントは、まったく違う視点にある。意外性が大事だ」と、欠点・弱点克服のポイントについて語った。
また会場に集まった200人ほどのJA役職員に向けて「オリンピック5連続金メダルなんて絶対に無理だと言われたが、最後まで諦めなければ必ず結果はついてくる」とメッセージを送り、目標を達成する力を身につけてほしいと呼びかけた。
塚原さんは1968年メキシコ五輪から76年モントリオール五輪まで3大会連続で体操競技で五輪に出場し、体操・団体総合5連続金メダル獲得に貢献した。