man・人・woman

JAcom man・人・woman

一覧に戻る

【JA全農経営管理委員会会長】
中野 吉實 氏

 「わたしたち全農が行うことすべてが組合員に直結しているということを念頭において事業をしなければならない」。7月28日のJA全農第35回通常総代会で経営管理委員会会長に就任した中野氏は、インタビューで全農の役割について語っってくれた。

 中野氏は昭和23年佐賀県生まれ。32歳の時、久保田町農協の組合長に就任して以来、30年以上農協運動に尽力してきた。
 これまでの経験で最も印象的だったことについて、「私が農業を始めたころは米価運動が盛んな時代で、米価も右肩上がり。日比谷の野外音楽堂で集会を開くとすぐに満員になった」と振り返る。
 当時は農業者の運動に対して政府は与野党ともに「打てば響く関係だった」というが、「いまの多くの政治家は、わたしたちが言っていることの基本が分っていない」、だから農業なんていらない、海外から買えばいい、などの意見が出てくるのだと苦言を呈する。 農業にとって厳しい時代だが、技術の提供、生産コスト抑制などを通じて「農家が働きやすい環境をつくっていくことが、全農として取り組むべきことだと考えている」と、今後の展望について語った。

(関連記事 インタビュー・中野吉實JA全農経営管理委員会会長に聞く )

(2011.09.22)