「(昨年末の総選挙では)TPPに対する各党の姿勢が問われた。特に地方では、TPPに対する思いが如実に選挙結果にあらわれた」。しかし、新政権がTPP交渉参加に向けて積極的な態度を示しているという一部報道もある。「(そのような報道を目にすると)この政権は本当に私たちの願いを実現してくれるのか、と感じることもある。国を守るということは農を守るということ。これをしっかり意識してほしい」との注文を付けた。
また、外交や経済の問題についても触れ、「安定した政権、安定した政策を、円滑に進めるためには平和な外交が必要だ」、「急激な為替レートの変動は農業経営にも大きな問題が出る。マーケットの数値ではなく、実体経済としての景気回復を実現してほしい」などと要望した。
7月に予定されている参議院選挙では全国農政連などが推薦する山田俊男氏が立候補する。中野氏は「(山田俊男氏は)JAグループの農政運動のシンボル的存在。前回選挙での得票数を減らさないよう努めたい」として、全国的な支援を呼びかけた。
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