村上氏は昭和50年代前半に広島県農協青壮年連盟の委員長や全青協副委員長を務めるなど、青年部活動のリーダーとして活躍した。しかしそうした委員長などを務める以前、昭和47年のオイルショックでは田畑や家屋敷などすべて処分しなければならないという苦境から自身の農業経営を再起させた経験を持つ。
こうした経験から村上氏は「とにかく自身の経営をしっかりすることが何より大事」。そのうえで「現場の実感を大切にしながら青年部活動に取り組むことで、盟友同士で問題を共有化し、それを政策提言につなげることができる」のだという。
村上氏が強調したのは、チャンスをつかむにも進歩するのもすべては心構えだということだ。「よくチャンスが巡ってこないという人がいるが、そんなことはない。常にチャンスは身近にある。それに気付くかどうか、だ。私は(JA全中副会長という)こういう立場にいるので何かと講演や執筆を頼まれることが多いが、これを断ったら自分の進歩が止まると思っている。また、やったらやったで必ず新しい発見がある。さまざまな活動に参加し、チャンスを発見する心構えをもってほしい」と呼びかけた。