「しまね協同のつばさ」は、3月上旬に実施された。約1週間の旅程で、県内のJA、連合会の職員、若手生産者約40人がベトナム、カンボジアを周り、現地視察などを行った。
集団での長期海外研修は、萬代氏が長年実現を訴え続けてきた事業だ。新世紀JA研究会の名誉代表として、予てよりJAグループ全国連に対して、その必要性を強調してきた。 というのも、萬代氏は20代の頃、当時政府が実施していた「青年の船」に乗船した経験があったからだ。全国から同年代の仲間が一堂に集まり、53日間という長い船旅と共同生活を経験。その交流の中で、各地域ごとの課題を学んだり、同じ志をもつ仲間と知り合ったりしたことが「大きな糧になった」。同じ船には、元JA全中会長の宮田勇氏も乗船しており、これをきっかけに長年の交流が続いたという。
「今の若い生産者やJA職員にも、こうした経験をしてもらうことで広い視野を持ち、知人や友人をつくることが大事」だとして、この実現に向けて尽力。このたび、JAグループ島根として全11JAと連合会の賛同を得て実現に至った。
また、JA全青協を中心に全国レベルでの開催も検討されているという。
(関連記事 田植え真っ盛りの北ベトナムを行く―しまね協同のつばさ―)