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【JAちばみどり代表理事組合長】
鈴木 一男 氏

 「重要なことは組合員の収入を増やすために何をすべきか」。組合員からの期待に答えるため、積極的に組合員の下へ出向いて意見を聞くことが大切だと語る。

 JAちばみどりの販売取扱高は約300億円。このうち8割以上となる246億円が園芸品だ。JAのめざす姿は「野菜合衆国」。50以上の部会や研究会があり、組織された組合員は約4000人に達する。正組合員約1万3000人のうちの3割が何らかの生産組織に所属していることになる。
 それゆえ、「JAに対する組合員の期待は大きく、また注文も厳しい」。19の集落で年2回行っている座談会で出た意見は、すべて担当部署や理事会で吟味し、次の座談会で説明するとともにJAの広報誌にも詳しく掲載している。「意見を聞いて、やれることはやる、そのために組合員は協力し、必要なら出資もするという関係がなければならない」と強調する。
 現在の課題は「経営の継承。問題は後継者をどう育てるか」だという。JAでは、後継者の結婚相手を世話するため「ハッピー・2」という組織を立ち上げた。「他の農業地帯に比べたら恵まれており、野菜農家はほぼ後継者はいる」とのことだが、「少しでも安心できるように」と組合員のことを思ってさまざまな取り組みを進めている。

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(2013.04.24)