ロバート・カールソン氏は、米国の元ファーマーズユニオン国際担当理事。2011年のWFO設立総会で、会長に選任された。
4月15日から新潟市で開催されたWFO第3回総会で来日。総会では、気候変動についてのセッションに出演するなどした。
総会の最終日には、農産物の国際貿易について、WFOの立場を述べた。その意味については、「世界の人口は毎日22万人ペースで増加しているが、土地資源や水資限りがある。極端な気候変動により生産条件も変化しているなか、生産量を増やして世界の人々に食料を安定的に提供し、産地と食を必要とする人を結びつけるために、貿易は重要な役割を担う」と述べ、各国が「貿易」の原点に立つことが重要だと強調。その上で、「2国間や地域の交渉よりも、WTOによる多角的な交渉が最良の手段である」との私見を述べた。
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