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【JA新ふくしま代表理事組合長】
菅野 孝志 氏

 「JAには、地域やくらしをよくするために貢献したいという人すべてを包み込むことのできる器(うつわ)が求められる。組合員以外の人との間に壁をつくらず、地域の人々の幸せづくりに貢献しなければならない」と、JAの役割について語った。

 菅野孝志氏は昭和27年2月24日生まれ。47年に福島県農業短期大学校協同組合科を卒業し20歳で営農指導員として松川町農協に入組。農協の合併を経て、平成7年にはJA新ふくしま共済部長となり、総務部長、営農経済部長、営農経済担当常務理事などを歴任し、25年4月18日に代表理事組合長に就任した。
 JA新ふくしまは福島市や川俣町を管内に持つ。23年には東日本大震災、福島第一原発事故などに見舞われたが、「原発事故からの復興の過程で、協同組合の存在意義を強く感じた」という。というのも、「原発事故で壊された農業や自然環境は、人の力でしか復興できない」ことを農業再生の取り組みのなかで痛感し、そして、協同組合というのはそうした「人」をベースにした民主的な運営に基づいた組織だからである。「経済成長優先の社会のなかで農業と人々の命とくらしを守ること。これに挑戦できるのは人の組織である農業協同組合だと思っている」と力強く語った。


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(2013.06.14)