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【JA東西しらかわ(福島県)代表理事組合長】
鈴木 昭雄 氏

 「農業者が高齢化すると土地利用型の農業はできない。中山間地域における農業の可能性を追求し、地域農業の先進的モデルをつくりたい」と、JA東西しらかわがすすめている植物工場建設の目的について語った。

 JA東西しらかわは、JAとしては全国初の本格的な植物工場の建設をすすめており、今年11月の完成をめざしている。この背景には、原発事故による放射性物質などの風評被害の払しょくとともに、中山間地域における新しい農業として雇用創出につなぐ考えがある。
 雇用の創出については、「農業以外の業界が興味を示している中で、農協が知らないというはおかしい。他の業界をリードするくらいの力をつけておきたい」と、農業に関わる農協としての自負もある。 建設中の植物工場は、人口光利用型の完全閉鎖型だ。こうしたコンピューター制御の植物工場に必要な作業は、種まきや収穫など細かいが単純作業が中心で、女性や高齢者の働く場として適しているという。さらに農業の経験のない新規就農も期待できる。建設中の植物工場をモデルに「過疎地域を中心に数十か所に建設したい」との構想もある。

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(2013.08.30)