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【農林中央金庫元副理事長】
上山 信一 氏

 戦後、農村に農協が設立された当時のようすを語り継ぐシリーズ「農協を創った人たちを訪ねて 先駆者の軌跡を辿る」。3回目は農林中央金庫の元副理事長、上山信一さんの足跡を辿った。

 上山さんは昭和3年生まれ。成人式を迎えた年に農協ができた。昭和の初めから戦後の一時期まで農村で育ったが、「子ども心にもなぜ農村は貧しいのかと思っていた。まさに“貧しさからの解放”が課題だった」と振り返る。
 そこで村を豊かにするために、「たくさん収穫できる品種をつくってやろう」という夢を持った。「当時の稲は1つの穂に100から120粒程度実れば普通だったが、中学に入ったころ、鳥取高等農林(現鳥取大学)の先生から、潜在的には1000粒ぐらい実る能力があると聞かされ、そんな米づくりができれば豊かになると思った」という。

(続きは、【シリーズ・農協を創った人たちを訪ねて】[3]上山信一氏・農林中央金庫元副理事長  「貧しさ」からの解放、農協づくりが出発点 で)

(2013.11.30)