和田さんの発表テーマは「『家の光』が育んだ夢〜支店から広がる地域の輪〜」。
和田さんが勤める南宇智支店は中山間地域が多く高齢者が多い地区だ。「いつも身近にJAがあるという意識がとても重要」だと、支店を拠点にした活動から学んだことを発表した。
入組1年目に生活文化活動が何なのかもわからないまま担当になった和田さん。まずは活動の基礎を学ぼうと支店職員で『家の光』持ち寄り読書会をスタートした。そんななか、とある女性部員からの「地域の人たちと力を合わせて、ひとつのものを創りたい」との切なる願いをうけ、『家の光』を参考に塩麹、味噌などをつくる加工グループを設立。「この味を広めたい」との思いからJAファーマーズマーケットにも出荷するようになった。こうした成功でさらに力が入った持ち寄り読書会は、組合員へのアプローチの引き出しを増やし、普及推進にも貢献。支店の取扱い事業量が目標に対して300%超という実績にもつながった。 「JAの強みは人と人の結びつき。そして、支店は地域とのつながりの拠点だ。支店ができることは小さいかもしれないが、しかし小さな活動の積み重ねが豊かな地域社会の実現につながる」との思いから、これからも支店を核に生き生きと活動したいと力を込めた。
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