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【一般社団法人日本惣菜協会会長、(株)デリカスイト代表取締役FOUNDER】
堀 富士夫 氏

 2013年の惣菜市場は8兆7000億円と予測され「多くの産業が低迷するなか、堅調に推移」しているが、その背景について「調理をする意欲がなくなってきているというよりは、買った方がいいという社会状況になってきているからだ」と解説する。

 堀冨士夫氏は、一般社団法人日本惣菜協会の会長であり、(株)デリカスイトの代表取締役FOUNDERでもある。
 堀会長は、3つのテーマを掲げて協会の運営にあたっている。1つは、「世界に広げよう日本のお惣菜」、2つ目は「地域を極めよう」、3つ目は「健康に役立とう」。3つ目の健康については、「平均余命と健康寿命には10年くらいの差がある。健康寿命を伸ばすのは医療もあるが、本来は食」であり、そのための「食生活をどうするか」で、惣菜は大きな働きができる」と考えている。
 また、農業生産者や農協に対しては、「これからの時代、中食・惣菜を含めて『食の外部化』はさらに進み、2040年には75%になるという説もある。いままで市場出荷したり、大手との契約販売をしてきた農家や農協の人たちには、面倒なことかもしれないけれど、将来を見据えて、中食やその中核である惣菜を意識した農産物生産に取組んでほしい」と期待を寄せる。

(詳しくは、【クローズアップ・フードビジネス】地域の旬の食材で物語を作る

(2014.06.02)