「(農協改革について)知ってもらいたいのは沖縄では50年前に今回とまったく同じ農協攻撃があったということです。復帰前の1963年(昭和38年)から64年にかけて当時の琉球政府が農協を猛烈に攻撃しはじめた。理由のひとつは貿易自由化に即応するため、です。今はTPPですね。
具体的には“連合会の事業は政府の策定した各種産業の合理化計画に基づいて行う”との方針を示し、政府主導で農連(琉球農協連合会)を整理する、といわんばかりのものでした。その理由は“新しい時代にマッチした経営感覚を取り入れるべきだ”です。これも今と同じですね。当時も、時代は変化しているではないか、と員外理事、員外監事、要するに外から人を入れろと通達で要求した。
こういう要求に対して農連は4か月も解決策を示さないではないかなどと、さらに通達をばんばん出すという相当な農協攻撃があり、ついに何が起きたかというと、米陸軍の会計監査部が農連と中金(当時の協同組合中央金庫)に抜き打ち監査を行ったんです。これで琉球政府による農協攻撃はアメリカの意向だったこともはっきりしたわけです・・・。
(続きは、【農業・農協改革】米国が農協攻撃-50年前、占領下の沖縄で- で)