黒田氏は北海道・十勝の芽室町(JAめむろ管内)で畑作を経営している。JA全青協では平成25年度に理事となり、26年度は会長を務めている。
青年部の活動で全国を回りいろいろな考え方を聞いた経験から、「まだまだ日本の農業の可能性がたくさんあると感じる。これまで我々の先人たちが積み重ねてきたものを改めて見直し、それをしっかり共有して伸ばしていくことが大事だと思う」という。
農業を取り巻く環境については、「厳しい状況にあるが、人間が生きていく上で欠かせないのは食。しかも日本の食文化は世界的に高い水準にある。食べものがいらないということは、これからも決してなく、我々が国民の食料、健康をしっかり背負っていかなければならない。このことをしっかり認識して、責任をもって取り組めば、農業は決して先のない産業ではない」と語った。