パンジーのF1新品種
『タキシード』 |
(株)サカタのタネ(坂田宏社長、本社:横浜市都筑区)はこのほど、濃い赤紫に白い覆輪(注1)が入る、高貴なイメージが特長のパンジーのF1品種『タキシード』を開発、6月中旬から全国の種苗店ルートを通じて販売を開始する。
同タイプのパンジーは、その独特の色合いで人気を呼んでいるが、F1品種化が難しいとされており、従来の固定種(注2)は秋に咲きにくいという課題があった。
今回発売する『タキシード』は、F1品種化することで、花が秋から春にかけて持続的によく咲き、長く楽しめる花径約5cmの中小輪品種に仕上げられている。
本品種は、他のパンジーとは一線を画す高級感あふれる色合いで、花壇やポット、さらにプランターなどを鮮やかに、かつ個性豊かに彩るものだ。
濃い赤紫に白い覆輪の花色から、社交界に集う紳士たちのタキシードをイメージして命名された。
『タキシード』の税込み希望小売価格は、ペレット種子1000粒入り3780円で、花苗は今年10月下旬ごろから主要花き市場へ順次出荷される予定。
(注1)覆輪 花弁の縁部分に入る模様で、地色と異なるものをいう。
(注2)固定種 親の代から子の代へと世代が移行しても遺伝的に固定している品種のこと。