『バイオリサ・マダラ』の使用例
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出光興産(株)(天坊昭彦社長、本社:東京都千代田区)はさきごろ、「松枯れ病」を蔓延させるマツノマダラカミキリを死滅させる微生物ボーベリア・バシアーナ菌を用いた微生物害虫防除剤『バイオリサ・マダラ』を市場投入したが、行政や森林組合などから引き合いが増えているという。
景勝地などの松林に甚大な被害をもたらす「松枯れ病」は、マツノザイセンチュウという線虫が引き起こす病気。この線虫は樹間移動ができず、マツノマダラカミキリに入り込み、これを媒体にして樹間移動する。
このことから、マツノマダラカミキリを防除することが「松枯れ病」の被害拡大を防ぐ有効な手段とされている。
市場投入した『バイオリサ・マダラ』は、マツノマダラカミキリに寄生して死滅させるカビの一種であるボーベリア・バシアーナ菌を有効成分とする微生物殺虫剤。本剤と接触することで、ボーベリア・バシアーナ菌に感染したマツノマダラカミキリは、感染後2週間以内に死滅する。
人畜に無害で、農薬拡散や臭気がないため、観光地や住宅の近接地、ゴルフ場など人がたくさん集まる場所でも安心して使用することができる。
使用方法は簡単で、伐倒した松に『バイオリサ・マダラ』を取り付け、雨よけにシートで覆うだけの施用。また、『バイオリサ・マダラ』は自然分解し、回収する必要がない。
同社アグリバイオ事業部では、「興味をもっていただいていることに手応えを感じている。今後とも、いっそう本製品の良さをアピールしていきたい」という。
ボーベリア・バシアーナ菌に感染したマツノマダラカミキリは、感染後2週間以内に死滅
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