出光興産（株）（東京都千代田区、天坊昭彦社長）は、農業生産現場で問題となっている飛翔害虫を省力的、効率的に誘引捕殺できる粘着板「スマイルキャッチ」を、８月20日から発売する。
　スマイルキャッチは黄色を使用した粘着板で、飛翔害虫と天敵昆虫とでは、同じ黄色でも色調によって誘引されやすさが異なることに着目し、飛翔害虫のみを強く誘引する色調にした。粘着力が強く劣化しにくいため、一度付着した害虫は逃さない。
　同社の従来品に比べ、特にトマトのウィルス病を媒介するコナジラミ類に対する効果が向上した。取り付けは、捕殺粘着板のカット部分をワイヤーに直接引っかけるだけで簡単にできるという。
　同社は、微生物防除剤「ボトキラー水和剤」をはじめ、環境にやさしい商品の開発、提供を通じて環境保全型農業や総合的病害虫・雑草管理（＝LPM）の実現を推進しており、このLPMには微生物防除剤を利用するほか、害虫ネットや粘着板をはじめとする物理的防除技術がある。
【商品の仕様】
荷姿：100袋／１ケース（12枚入り／１袋）
サイズ：タテ258mm×ヨコ100mm
厚さ：0.3mm
材質：ポリスチレン
価格：希望小売価格（税込）720円／袋
　グリッド入りなので、表面の５cm四方のグリッドにより、付着した害虫の数を把握することで、害虫の発生状況を確認でき、効果的な害虫防除、発生予察に役立つ。