米の消費減少傾向に歯止めがかからず、生産者米価の低迷が続き、生産調整の強化が避けられない昨今、米生産農家・農業関係者が期待を寄せているのが米の多面的利用、とくにパンなどの米粉利用食品の開発だ。
　パンなどに加工する米粉は、精白米を125ミクロン以下の微粉末にする必要がある。そうした高精度技術を実現し、小型・高性能で低価格の微粉砕機の開発が求められていた。
　従来の「気流式微粉砕機」は、大型で高価格であり、米粉の小規模生産や自家用製粉機としては不向きであった。このたび（株）山本製作所が販売する『旋回気流式微粉砕機』MP2型は、小型で低価格であり、米粉パンや米粉利用食品の地産地消などに対応する小規模生産向け製粉機だ。
　『旋回気流式微粉砕機』MP2型は、微粉砕（30ミクロン/米粉）から粗粉砕（150ミクロン/米粉）まで粉砕可能な優れた特性を持っている。米粉（米粉パン類）は勿論、大豆（全粒豆腐）、そば、茶葉、雑穀類など幅広い農産物の粉砕が可能だ。また自動運転装置（オプション）も準備してある。
　この粉砕機販売に併せて、（株）山本製作所の系列子会社である米粉利用食品開発企業の（株）パウダーテクノコーポレーションが開発している「米粉100%利用パン」や「米粉利用食品」などの製造ノウハウの提供を予定している。また9月以降には、更に小型の製粉機の発表を予定している。
　メーカー希望小売価格は、567万円（税込）。この商品に関する問い合わせは（株）山本製作所プラント営業部　TEL：0237-43-8816まで。