『マリーナ』
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タキイ種苗(株)(瀧井傳一社長、本社:京都市下京区)はこのほど、レタスの新品種『マリーナ』を発売した。適度な玉肥大・耐暑性・耐寒性を合わせもち、「春から初夏どり」や「秋から冬どり」など端境期に作型が移行して、作柄が不安定になりやすい時期の栽培に適した品種。
梅雨や秋雨などの長雨により発生しやすい斑点細菌病や菌核病の発生が少ないことから、降雨による不良環境下で安定出荷を狙う栽培にも適している。
また、球頭の包皮性が良く、気温の高い作型で使われる品種に比べてスパイラル球(注1)になりにくい品種となっていることも大きな魅力。
さらに、気温の低い作型で使われる品種に比べて過剰な生育をせず、タコ足球(注2)や甲高球(注3)になりにくいため、玉の乱れが少ないのが特長。
(注1)スパイラル球 結球前期の短期的な過剰生育などにより、内部葉がよじれながらタケノコ状になること。
(注2)タコ足 外葉の不十分な生育、突発的気象障害などにより、球尻の結球葉の中肋が突出すること。
(注3)甲高球 球肥大・充実期の高温・抽台により、球形から伸び上がり縦長球になること。