Ｂ225Ｄ

　同社は、1960年に畑作向け乗用型トラクタ「T15」を発売以来、2009年で50年の節目を迎える。その間、日本農業は農業機械の進化による生産性・能率の向上、それに伴う多角化、大規模化の進化を遂げてきた。
　一方で農家の高齢化、農業人口の減少、生産コスト増など農業を取り巻く環境は厳しさを増し、トラクタに求められるニーズも多様化してきている。
　同社は来年の「クボタトラクタ誕生50年」の節目の年に先駆け、小型から大型まで全6型式の特別仕様車を先行発売する。「余裕の快適作業」、「低コスト農業への貢献」、「誰もが使いやすい心配りの機能装備」をキーワードに、開発したものだ。同社は、これからも生産農家を支援し、日本の「元気農業」を応援していく考えだ。
　発売型式は22.5馬力から75馬力までの6型式で本年10月より先行発売を開始した。主な特長は次の通り。

◎B225D
１．余裕ある作業を実現するクラス最大排気量、最高出力22.5馬力のエンジンを搭載。
２．低コスト農業に貢献する低価格設定（メーカー標準機比3.2%低額）。
３．使いやすさを向上させた諸装備（折りたたみ式「カンタン給油台」、給油「満タンお知らせブザー」、ハンドル角度調整が楽な「足踏み式チルドハンドル」）など。またメーターパネル、表示ラベルは見やすく使い易いユニバーサルデザインを採用。
◎L315D〜L465HD
１．余裕のある作業を実現するそれぞれワンランク上の大排気量エンジン搭載。
２．低コスト農業に貢献する低価格設定（メーカー標準機比3%低額）。
３．ユーザーニーズ対応の充実機能（快適性、居住性、視認性、静粛性を大幅に向上させたニューキャビン、PTOの入切操作が手元で出来る「あんしんPTO」、優れた水平精度を保つ「スーパーテクノモンロー」を標準装備。L465HDは、ハイスピード仕様。L345Dでは低踏圧のパワクロ仕様も設定）など。
◎MZ65D、MZ75D
１．プロ農家も満足の特別装備を採用（長時間作業でも楽なエアサスペンション付シートを採用。またオプションで採用されることの多い「補助コントロールカプラ」、「ルームミラー」、「ポンパスイッチ」、「燃料タンクキーキャップ」を標準装備）。
２．どんな作業でも効率が良く、スムーズな変速を実現するシナジードライブシステム。
３．高速・高精度と信頼性を両立させたシナジー電子制御システムなど。
　価格はB225DMARF5Bで210万円、L465HDFBMANRF8で495万6000円、MZ75DQMAXTHPCINが777万7350円（共に税込）。本年10月から先行発売されているが、本格発売は平成21年1月から。