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【日産化学工業】
唯一の4種混合で正面から農家ニーズに対応

ノビエに卓越した効果示すブタクロールを配合

 日産化学工業(株)が、水稲用除草剤開発を企画しチャレンジするとき、絶えずコンセプトとして考えているものに、「どのような水稲用除草剤が農家に受け入れられるのだろうかを常に考えている」(農業化学品事業部マーケティング部・中原和彦プロダクトマネージメントチームリーダー)ことに基軸がある。 素朴な表現だが、こと水稲用除草剤に強味をもつ同社だけに、重みがあるのではないか。新規有効成分である「ピラクロニルの優位性を最大限活かし、ハーディが実現できる効果に焦点を絞っていく」(同)という。 ピラクロニル混合剤のラインアップの中で、唯一4種混合剤にもっていったのが水稲用一発処理除草剤の『ハーディ1キロ粒剤』...

ハーディ

 日産化学工業(株)が、水稲用除草剤開発を企画しチャレンジするとき、絶えずコンセプトとして考えているものに、「どのような水稲用除草剤が農家に受け入れられるのだろうかを常に考えている」(農業化学品事業部マーケティング部・中原和彦プロダクトマネージメントチームリーダー)ことに基軸がある。
 素朴な表現だが、こと水稲用除草剤に強味をもつ同社だけに、重みがあるのではないか。新規有効成分である「ピラクロニルの優位性を最大限活かし、ハーディが実現できる効果に焦点を絞っていく」(同)という。
 ピラクロニル混合剤のラインアップの中で、唯一4種混合剤にもっていったのが水稲用一発処理除草剤の『ハーディ1キロ粒剤』で、正面から農家ニーズに対応していく。

 4種とはピラクロニル、ピラゾスルフロンエチル、ブタクロール、ベンゾビシクロンで、これらの合理的な配合により、本剤を農家ニーズに合致した水稲除草剤に仕上げた。
 同社では、いち早く、水稲農家に対する聞き取り調査などを通して、農家が難防除雑草として憂慮している雑草の中に、ノビエとコナギがあることを認識していた。
 この認識を踏まえ、同社では新規化合物であるピラクロニルのコナギをはじめ広葉雑草およびノビエに対する優れた効果を活かし、かつノビエに長期間にわたり有効なブタクロールを配合することにより、ノビエへの効果をいっそう充実させ、農家のニーズに沿った特長をもつ水稲除草剤「ハーディ」の開発に至った。
 さらに、「ハーディ」は、クログワイなどの多年生雑草に優れた効果を有するピラゾスルフロンエチル(自社開発の「NC−311」で、製品名は「シリウス」)とSU(スルホニルウレア)
抵抗性のホタルイに顕著な効果を示すベンゾビシクロンを含有させたことで、幅広い除草スペクトラムがある。
 「ハーディ」の普及方針を、中原チームリーダーは「SU抵抗性コナギの問題を解決できるこ
と、ノビエを長期間にわたって抑えることを、流通、指導機関、生産者に、チラシ、リーフレット、パッケージなど、考えられるあらゆる手段を通じ、総力を上げて普及していきたい」という。
 同社は、普及目標面積を約3万haとしたが、敢えて、水稲用除草剤においても豊富な経験を積んでいるだけに、やや控えめな普及目標面積の提示だとの印象が強い。

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